今日は我が家の働き者、ニホンミツバチについて紹介します。
養蜂というと、イチゴ農家さんが受粉のために飼うようなセイヨウミツバチを思い浮かべる方がほとんどかと思います。
ニホンミツバチは、セイヨウミツバチよりも一回り小さく黒っぽい体をしています。
日本に昔から生息している種で、巣箱を置いておくと自然に入って巣作りを始めてくれる事もあります。
ニホンミツバチの蜂蜜はとても希少価値が高く、セイヨウミツバチの3倍以上の価格で取り引きされています。
春、巣箱の中で新しい女王蜂が誕生し、旅立ちの日を迎えます。巣の半分くらいの働き蜂達を連れて女王蜂が引っ越していくことを分蜂(ぶんぽう)といいます。
この時、巣の周りは一気に飛び出した蜂達で真っ黒になります。
やがて、軒下などに大きな球のように集まって新しい住まいに移動する準備をします。
こちらは小さな群ですが、もっと大群のこともあります。これを蜂球(ほうきゅう)といいます。
この時に網で捕まえて用意した巣箱に移して飼うこともできます。
その場合、女王蜂をきちんと捕獲する事が大切です。働き蜂達は女王蜂のフェロモンを頼りに自分の居場所を確立するからです。
無事巣箱に移すことができたらあとは蜂達が蜜を運んだり巣を作ったり卵を産んだり、一生懸命働いてくれます。
巣は下に向かって伸びていくので、時々観察して箱を足していきます。
巣箱が4段くらいの長さに育ったらとうとう蜂蜜をいただくために、一番上の段を切り離します。この作業は大抵十分に巣が伸びた秋に行われます。
セイタカアワダチソウが開花する前に採ると、美味しい蜜がとれるそうです。
ニホンミツバチはとても気分屋なので、巣箱が気に入らないとハチミツや幼虫などを全て持って引っ越してしまうことがあります。
飼い主は、ミツバチ達が快適に過ごせるように工夫してあげるといいようです。
暑そうならよしずをかけたり、寒そうだったら保温したり、時々床を掃除してあげたりして少しお世話をしてあげるのがオススメです。
以上、ざっくりですが、ニホンミツバチの飼い方でした。