今週のお題「わたしの実家」
私の実家は大阪です。
大阪市の環状線の少し外側。
とても便利な場所にあります。
30年前、私の兄が小学校に上がるタイミングで引っ越しました。
両親のこだわりの詰まった一見素敵な家なのですが、生活重視ではなくデザイン重視のちょっと住みにくい家でした。
- 螺旋階段の4階、エレベーターなしです
- 三角屋根にロフトは、夏とても暑い
- エアコンは似合わないからつけないというこだわり
- 冬のストーブのこだわり
- デザインも大事、でも、住みやすい方がいい
- そんな実家で育った娘の家は…
- 終わりに
螺旋階段の4階、エレベーターなしです
実家は、建てられた当時は珍しい「コーポラティブ住宅」でした。
家を建てたい人が12組ほど集まって、土地を購入し、話し合ってマンションを作りました。
各家庭ごとに間取りなどは自由に決めているのでそれぞれの好みに合った家が集まったマンションです。
私の実家は最上階である、4階の東側でした。
最上階ということで、三角屋根に天窓があり、吹き抜けで、リビングに大きなロフトがありました。
4階まで階段、しかも螺旋階段というのが、なかなか大変なんです。
例えば大きなスーツケースを持って旅行に行く時。
手すりにぶつけずに降りる方が難しいです。
ストレートな階段→踊り場という、一般的な階段の方が断然機能的です。
毎日昇り降りするんだから、エレベーターが欲しい!!と子どもの頃は毎日思っていました…
三角屋根にロフトは、夏とても暑い
実家の、吹き抜けで三角屋根にロフトというつくりですが、夏はとっても暑いんです。
しかも、当時の流行りでコンクリート打ちっぱなしの熱を溜め込みやすい構造です。
天井って、実は結構重要な役割を果たしているんですよね。
天井がないと、ダイレクトに屋根の熱が家の中に伝わってきて夏はかなり暑くなります。
エアコンは似合わないからつけないというこだわり
そんな暑くなりやすい実家なのに、エアコンはガンとしてつけないんです。
理由は、つける場所がないから。
エアコンは目立ちすぎるようです。
風通しはすごくいい家でした。
なので、窓をいつも開け放っていました。
それでも、夏は雨も多いし窓が開けられないこともあります。
兄と二人で、毎日のようにクーラーをつけてほしいとお願いしていましたが、いまだに扇風機しかありません。
訪ねてくる人が、みんなオシャレだねと言ってくれるような家でしたが、住むとなると…
やはり私は快適な方がいいかなぁ…
冬のストーブのこだわり
そんな両親、冬のストーブはずっとガスストーブを使っていました。
でも、最近壊れてしまってもう修理ができないそうです。
そして、最近は電気ストーブ一つで頑張っています。今年は実家に帰りましたが、もう寒すぎました。
なんせ我が家は薪ストーブです。
常に20℃以上ある環境です。
実家はリビングですら15℃くらい…
キッチンは12℃くらいでした。
今は薄手の温かいダウンジャケットやダウンパンツがあるので、両親は外よりも厚着なんじゃない?
というくらい着込んでいました。
気に入ったストーブがないのなら、ストーブを置かなくてもいいように床暖房を入れるとか、何とかしてもらわないと…
もう75歳になる父の体も心配です。
お風呂場もトイレも寒いので、心臓に負担がかかってしまいそうです。
デザインも大事、でも、住みやすい方がいい
実家、嫌いではないんです。
とっても素敵な家です。
友達を呼ぶといつもステキな家だねと褒められました。
家庭訪問の時、普段は玄関先で立ち話するだけのはずなのに、ウチにはかなりの確率で中まで入ってリビングで話していました。
でも、実際に住むとなると大変です。
最近は、特に真夏は、実家に帰らなくなってしまいました。
子ども達は汗っかきなので、やっぱりエアコンなしは辛いです。、
螺旋階段やロフトはもうどうにもならないですが、せめてエアコンと床暖房だけでも検討してほしいものです…
そんな実家で育った娘の家は…
私は高校までを大阪の実家で過ごし、北海道の大学に進学して一人暮らしをはじめました。
北海道の家は機密性が高く、冬は最高に暖かいです。感動するほど快適でした。
結婚して家を建てる時も、デザイン重視の設計士さんではなく、使いやすい家を建ててくれる工務店さんにお願いしました。
リビングは吹き抜けですが、今は屋根にもかなり厚く断熱材を敷き込むようで、暑いと思ったことはありません。
エアコンももちろんつけました。
やっぱり快適な方が作業効率もいいですし、子どもものびのび遊べるように思います。